公務員予備校に通っても無駄なのかな?落ちている人もいるみたいだし
公務員予備校は高いし、無駄なら通いたくないなぁ
公務員の受験を決めたとき、まず考えるのは予備校に通うかどうかですよね。
ネット検索をかけると、「公務員予備校 無駄」と検索する人もいるみたいで、気になるところかと思います。
私は予備校の専門職コースを受講し、途中から第一志望を都道府県庁に切り替えました。予備校のコースを切り替える余裕はなかったため、足りない科目は独学にし、結果都道府県庁に合格しました。
その体験談も踏まえて、結論、公務員予備校は無駄ではないです。
本記事では、公務員予備校が無駄ではない理由を3つ取り上げて解説します。合わせて、予備校選びのポイントも紹介します。
本記事を読めば、公務員予備校に行くか行かないかという余計な悩みが解消され、公務員試験の合格に一歩近づくはずです。
公務員試験が無駄と言われる理由
公務員試験が無駄と言われる理由は次の2つであると考えられます。
- 独学でも合格している人がたくさんいる(ように見えるから
- 予備校に通ったとしても必ず合格するとは限らないから
それぞれ解説します。
独学でも合格している人がたくさんいる(ように見えるから)
ネットで検索すれば独学合格者が多くいるように見えます。
公務員ブログにおいては、プラスの実績があれば書いた方が信憑性が増すため、独学合格者がたくさんいるように感じると思います。
確かに、独学でも合格することは可能でしょう。
一方で、独学合格者が発信する受験メソッドが自分に適用できるかは疑問です。
なぜなら、受験者の基礎学力も、学習方法の合う合わないもあるうえ、再現性があるかどうかの信憑生がないからです。
自分なりの受験メソッドがあり、確実にこの方法でやれば受かる再現性がある、またそれに自信がある、という方は、独学でも問題ないでしょう。
もっとも、そういう方は最初から予備校に通うかどうか悩んではいないのではないかと思います。
予備校に通ったとしても必ず合格するとは限らないから
公務員予備校はあくまで受験に必要な知識を教えてもらう場所です。
しかし、その知識が試験本番で使えるかどうかは別物です。
つまり、予備校の講義を受けて、受けっぱなしにせずに、自分なりに復習し、その知識を自分の頭で消化しなければ、本番で解くことはできないでしょう。
これは大学受験でも同じかと思います。
そして、受からなかったら予備校のせいにする、という人が一定数いるため、「予備校は無駄」という言説が広がっていると推測できます。
公務員予備校が無駄ではない理由3選
では、ここからは本題である公務員予備校が無駄ではない理由について、3選を解説します。
- 長期間の勉強を継続できる環境を手に入れられるから
- 試験に重要なポイントを押さえ、学習に必要な時間を最小限にできるから
- 不合格でも最善の手は尽くしたと胸を張れるから
長期間の勉強を継続できる環境を手に入れられるから
公務員試験の平均的な学習時間は1000~1500時間と言われています。1日5時間学習しても、200日〜300日はかかります。
これだけの学習期間を一人でモチベーション高く勉強することは難しいのではないでしょうか。
人間は基本的にだらけてしまう生き物です。自分の意思で、自分を律することが難しい場合、予備校は最適でしょう。
決められた時間にとりあえず勉強しなければなりませんし、同じ志を持つ仲間にも出会えます。
私の経験上、公務員試験の最大の敵はモチベーションの継続だと思います。
モチベーションを継続させるためには、通信制ではなく、実際に通える予備校が適していると言えるでしょう。
試験に重要なポイントを押さえ、学習に必要な時間を最小限にできるから
先ほど、公務員試験の平均的な学習時間を1000〜1500時間とあげました。
もちろん学習時間に個人差があることは間違いないですが、公務員予備校であれば、確実に独学より学習時間を減らすことが可能だと考えます。
なぜなら、公務員予備校には膨大な過去問研究の実績があり、学習のポイントを絞って教えてくれるからです。
当たり前ですが、そうしないと公務員予備校は受験生に対して価値を提供できません。
予備校に通うことで、例えば、学習時間を1000時間→700時間に削減できるのであれば、300時間を予備校費用20万で買ったと思えば、安くないでしょうか。
個人的には、お金で時間を買うのはアリだと思います。
不合格でも、最善の手は尽くしたと胸を張れるから
予備校に通った場合は、まず予備校費用の20万から30万の痛手を負います。大学生にとって、20万から30万円は大金でしょう。
大金を果たして予備校に通うのですから、当然勉強にも熱が入らなければなりません。必ず受かるんだ、受かって元金を取り返すんだ!という勢いがあるはずです。
そうして必死になって勉強し、残念ながら不合格だった場合、誰がその結果を責められるでしょうか。
むしろ、最善の手を尽くしたんだ、と胸を張って誇っていいでしょう。
一方、独学の場合はどうでしょうか。もちろん独学でもひたすら勉強はできるでしょう。
すごく頑張って、自分なりにはよくやったと思っていますが、残念ながら不合格でした。
このとき、思うのは次のようなことではないでしょうか。
やっぱ予備校に行っておくべきだったかな…
こういった後悔を抱かないようにするためにも、最善の手は尽くした方が良いと私は考えます。
公務員予備校を選ぶときのポイント
今まで公務員予備校が無駄ではない理由をお伝えしてきましたが、公務員予備校ならどれでもいいかといえば、決してそうではありません。
予備校選びを誤ってしまうと、お金をドブに捨てるだけでなく、試験まで「これでいいのか」といった焦りが生まれてしまいます。
そのため、公務員予備校を選択する際には事前に十分な比較検討をすべきです。
では、具体的にどのようなことに気をつけたら良いでしょうか。
私が考えるポイントは次の4点です。
- 合格実績は十分か
- 講師の経歴は十分か
- カリキュラムは過不足ないか
- 学習環境が整っているか
合格実績は十分か
当然ですが、自分の目指す職種に対して、合格実績がある予備校を選ぶ必要があります。
専門職の場合は、そもそも合格者数が少ないため注意が必要です。
予備校は合格者数を実績として前面に出してきますが、重要なのは合格率です。
どれだけの予備校生が受かったのかという割合が高い方が、合格再現性の高い授業ができているといえますよね。
予備校によっては合格率は教えてもらえない可能性がありますので、実際に通ったことがある方など調べて、コンタクトしてみるのも良いでしょう。
講師の質は十分か
授業自体が悪い場合は、予備校に通う意味がありません。
その予備校に質の高い授業を展開できる講師がいるかどうかは必ずチェックした方がいいと思います。
講師の経歴と口コミをチェックし、自分に合いそうな講師が多い予備校を選択した方が後悔が少なそうです。
カリキュラムは過不足ないか
予備校に期待するものは、独学で対策できない部分をしっかり学べるかどうかだと思います。
具体的には、記述式の回答を添削してくれるか、論述対策や面接対策があるかです。
これらがない場合は、独学とあまり変わらなくなってしまうのでオススメできません。
また、コースによって添削回数などが変わってくる場合もありますので注意が必要です。
学習環境が整っているか
予備校の利点は、強制的な学習環境が手に入ると説明しましたが、裏を返せば、オンライン教材のみのコースは独学とあまり変わりません。
自宅で学習することが難しい場合は、実際に通って授業を受けることができ、また自習室が使えることが重要でしょう。
自習室が小さい場合は、いつ行っても埋まっている、なんてことにもなりかねませんので、事前に見学できるのであれば、一通りの設備やサービスを見ておいた方が、入校後のギャップを減らせると思います。
まとめ
ここまで、公務員予備校は無駄ではないことについて説明してきました。
公務員予備校が無駄ではない理由は以下の3点でした。
- 長期間の勉強を継続できる環境を手に入れられるから
- 試験に重要なポイントを押さえ、学習に必要な時間を最小限にできるから
- 不合格でも最善の手は尽くしたと胸を張れるから
今の時代はタイムパフォーマンスも重要視される時代です。タイパを考えて予備校に通うのも全然アリだと思います。
予備校に行くかどうかを長時間悩むことは得策ではありません。
この記事が独学か予備校かを決める一手となれば、嬉しい限りです。
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