公務員の仕事があほらしく感じている
公務員の仕事はどこがあほらしいのだろう
公務員として長く働いていると、あほらしく感じることがありますよね。
どんな仕事でもそういった感情が起こることはあると思いますが、本記事では、元公務員の経験をもとに以下の内容を説明します。
- 公務員の仕事があほらしいと思う理由6つ
- 仕事があほらしいと思ったときに取るべき行動3つ(+1つ)
それでは詳しくみていきましょう。
あほらしいと感じるのはモチベーションを失った状態
そもそも、「あほらしい」とはどういうことでしょうか。
辞書によれば、あほらしい=ばからしいという意味ですね。
[形][文]あほら・し[シク]
いかにもばかげている。ばからしい。あほくさい。「—・くてやってられない」
出典:goo辞書(デジタル大辞泉)
では、「ばからしい」を再度引いてみます。
[形][文]ばかばか・し[シク]
出典:goo辞書(デジタル大辞泉)
つまり、『自分のやっている仕事に対して全く価値かないとか、無意味だとか、そういった投げやりの感情が湧いていて、仕事へのモチベーションを失っている状態』といえます。
公務員の仕事があほらしいと思う理由6つ
では、仕事をしていてどういうときにあほらしいと感じる(=モチベーションを失う)のでしょうか。
実体験をもとに、理由を考えてみました。
適正な評価をされない
自分としてはめちゃくちゃ頑張ったのに、適正に評価されなかったら、ショックを受けますよね。
公務員の業務内容は多岐にわたっおり、定量的な評価がしにくいため、基本的に横並びのことが多いと思います。
とはいえ、業務量の大小は人によってかなりの差がありますが、評価者がその実態を詳しく把握していない場合もあります。
あの人より自分の方が業務量が多くて頑張っているのに、自分の方が評価が低かった、ということがわかると、公務員の仕事は「あほらしい」と思うのではないでしょうか。
公務員という仕事の特性上、常に付きまとう問題なので改善が難しいでしょう。
人間関係がうまくいかない
どの職場でも人間関係の悩みはつきものです。
しかしながら、公務員の場合は自分で完結する仕事がなく、同僚や上司と協調して進めていくことが多いです。人間関係が良くないからと一人で仕事を進めることもできません。
また、兵庫県のパワハラ問題のように閉鎖的で体育会的な組織も実態としてはあるでしょう。
ドライな人間関係を求めている人にとっては、その密な人間関係だったり、余計なところまで気を遣わなければいけない環境が、「あほらしい」と思うのではないでしょうか。
私も一時閉鎖的な組織にいましたが、忘年会などの職場飲み会がとても派手だったので、その時期は毎回憂鬱でした。
仕事内容に興味が持てない
配属ガチャという言葉が流行りましたが、公務員にも配属ガチャがあります。
特に、採用数の多い自治体の場合は、なかなか希望の部署に配属されることはありません。
あるいは希望のところに行けたとしても、担当する仕事が興味がない可能性もあります。
希望していない仕事についてしまった場合、仕事に興味が持てずに「あほらしく」感じるでしょう。
私も就活時に希望していた分野とは全く畑違いのところに配属されました。
雑務が多い
公務員は泥臭い仕事が多いです。というより、大半がそうだと思います。
大きな仕事ができると思って入庁したのに、実際やっていることは地味な決裁資料の作成や、調整業務など、役に立っていることを実感しづらい業務が多いでしょう。
また、専門的な業務になると、事業者に委託することになり、担当としてやることは契約上の手続きだったり、管理業務だったりします。
入庁前と入庁後のギャップが大きいと、実際に働いたとき、「あほらしく」感じることが多いと思います。
仕事の大変さや仕事量に対して給料が低い
公務員の仕事は、部署や職種によっては仕事量がとんでもなく多いところもあります。
霞ヶ関は不夜城と呼ばれますが、県庁や市庁でも土日や深夜に灯りがついていることがあります。
そういった部署に配属されたとしても、給与は条例で決まっているため、他の忙しくない部署と同じです。
さらには、予算の関係で残業代がフルにつかないこともあります。
そのような環境に身を置くと、公務員の仕事は「あほらしく」感じますよね。
理不尽な怒られ方をする
市民対応をしていると、ごく稀に理不尽な怒られ方をしたり、クレームが入ることがあります。
こちらに非がないのに怒られたら「あほらしく」思いますよね。
以前に「職員がコンビニの前でソフトクリームを食べています」というクレームが区役所に届いたニュースがありましたが、これはまさしくいい例です。(参考:ITmediaビジネス「公務員がコンビニでソフトクリーム」)
公務員の仕事があほらしいと思ったときに取るべき行動3つ
では公務員の仕事が「あほらしい」と感じたらどうしたらいいのでしょうか。
十分休みを取る
「あほらしい」というのは仕事が「無価値だ」とか、「意味がない」とか思っている状態です。
価値ある仕事や意味ある仕事が一切ないように思える二極化思考に陥っているため、そもそもメンタルが落ち込んでいる可能性があります。
落ち着いた状態でないと、自分の状態を客観視できないため、まずは十分休んで、リフレッシュすることをオススメします。
特に土日に仕事のことを考えることは避けた方がいいと思います。
今の仕事の中に目標や興味を見出す
前述の通り、すべての公務員が希望の仕事に就けるわけではありません。
また、事務系公務員ならば数年に一度ジョブローテーションがあり、一度希望が叶っても、次はまた興味のない分野に異動することもあります。
大事なことは「置かれた場所で咲く」ということです。
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自分から興味を持とうとすれば、やりたかった仕事との関連も見えてきます。
また、長いこと働いていれば、希望の部署の担当者と話す機会もあるでしょう。
できるところから能動的に動くことで、案外楽しくなるかもしれません。
私も最初の配属は希望していないものでしたが、その中でITに興味を見出し、そこからセカンドキャリアを築けました。
割り切ってプライベートに全振りする
頑張って興味を持とうとしたけど、どうしても無理!という場合は、仕事は仕事として割り切るのも手です。
仕事は淡々かつ効率的に働いて残業しない、プライベートに気力を全振りします。
ここで重要なのは、仕事はいかに省エネするかです。
というのも、仕事で気力を使うと、アフターファイブには気力がなくなって動けなくなるからです。
仕事での省エネ方や効率化を突き詰めていくと、それ自体が興味関心になって楽しくなる場合もありますから、プライベートに重きを置くことで相乗効果も期待できるでしょう。
中長期的には転職も視野に入れる
休んだり、他の興味を見つけたりすることで短期的には、モチベーションが回復することもあります。
しかし、仕事は1日の1/3という大きな割合を占める活動です。
モチベーションをなくす根本原因がなくならない限り、「あほらしい」と思う感情は繰り返されるでしょう。
例えば、公務員の場合は基本的に横並びの評価なので、評価されたい思いが強い人にとっては、「あほらしく」感じることが何回も起きるかもしれません。
私もなぜあの人が自分の2倍の給料をもらっているのかを思うと、いつもあほらしく感じることがありました。
そのような場合は転職を考えてみてもよいかもしれません。
特に新卒で公務員になった場合は、働いてみて初めて自分の価値観に気づくことがあります。
せっかくの公務員がもったいない、と思うよりも、考え方をブラッシュアップして次のステージに上がった方が、清々しい気分になるのではないでしょうか。
20代なら選択肢が多いので、以下の記事も見てみてください。
まとめ
どのような仕事にも「あほらしく」感じることはあります。
その「あほらしさ」が我慢するに値するのかどうかを見極め、長期的にも耐え難いものであれば、別の道を考えるのも手かもしれません。
人生は100年時代になりました。長いこと我慢する必要があるのか今一度考えてみるのはいかがでしょうか。
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