はじめに
当ブログにアクセスいただき、ありがとうございます。運営者のくぼちと申します。
私は、30代前半で地方公務員(都道府県庁の一般行政職)を退職し、現在は民間企業(ITコンサルティングファーム)で働いています。
転職活動時は「公務員から民間企業への転職」に関する情報をさまざま集めようとしましたが、自分にフィットするような情報が限られており、本当に転職できるのか、あるいは転職しない方がいいのか、不安に思いながら活動していました。
国家公務員の総合職から転職した話や、20代の第二新卒での転職経験談は見つかったものの、何のスキルもない地方公務員行政職から、30代で民間企業へ転職した話は当時あまり見つけられませんでした。
紆余曲折ありながら何とか転職することができ、今は満足した仕事で働くことができています。そこで、改めて自分の経験を棚卸し、発信することで、一歩踏み出せない方への一助となれればと思っています。
また、今の世の中はVUCAや人生100年時代とも言われます。先行きが不透明な現代において、人生100年という長い期間を幸せに生きるためにはどうしたらいいか、私なりに模索してきたことについても、シェアできればと思います。
入庁から民間転職までの経緯
私は大学卒業後、新卒で某都道府県庁の一般行政職員として入庁しました。
公務員時代には、出先機関と本庁ともに経験し、仕事内容が忙しくない部署も毎日23時過ぎまで残業するという部署も経験してきました。
残業が一番しんどくなった時代に、「何のためにこんな遅くまで働いているんだっけ」、「こんだけ働くことが今後も続くのかなぁ」といった想いが強くなり、何とか時間を捻出して、20代で一度転職活動を始めてみました。
誇れるようなスキルや専門性、実績がない中で不安はありましたが、実際に動いてみると、自分のアピールポイントも俯瞰して見えるようになり、活動から数ヶ月で内定をいただくことができました。
しかしながら、内定後に働いてみたかった部署への配属が決まり、公務員を継続するか、転職するかを天秤にかけることになったのです。入庁した時の感情を想い起こし、公務員を継続することにし、そのまま公務員生活を2年間続けました。
今まではどちらかというとソフト寄りの部署だったのですが、ハード寄りの部署になり、今までに関わったことのない属性の方々ともお仕事することができ、それはそれである程度の興味を持って仕事をすることができました。
一方で、20代に感じた違和感を拭い去ることはできず、元いた分野の部署への再配属やジェネラリストにならざるを得ないことへのちょっとした絶望感が生まれ、30代で再度転職活動を行うことにしたのでした。
公務員から民間企業への転職は”未経験扱い”での転職となり、20代よりも30代の方が苦戦することが予想されました。実際に動いてみると予想どおり、20代の時と比べて書類の通過率は悪く、面接でもマネジメント経験やリーダー経験などを聞かれることが多くなりました。
ターゲットを絞り、まずは民間企業への転職を果たし、そこから再度転職するなりしてステップアップを図ればいい、という気持ちで活動しました。
結果的に、何とか現職への転職を果たすことができ、今の仕事が最も自分の特性や強みを活かして、生き生きと働ける仕事だと日々実感できています。
おわりに
私は自分なりに考えて、悩んで、検討して一歩を踏み出し、転職することで人生を変化させました。この先、現職から再度転職したり、もしくは自分で事業を起こしたりするかもしれません。
結果はどうなるかわかりませんが、自ら決断し、行動することができれば、納得感を持って人生を歩んでいけると思っています。
やりたいことがあっても決断できない、不安で動けない、そういった方々の背中を押す手助けができればと幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
参考文献
当ブログを運営するにあたり、自分の知見だけでは主観的になってしまう部分もあります。情報の客観性や正確性を高めるためにも、以下の書籍やURLを参考にしています。
随時追加していきますので、気になるものがありましたら是非ご参考にしてください。
参考書籍
公務員試験 現職人事が書いた「公務員になりたい人へ」の本 2026年度版 (公務員試験参考書)
タイトルの通り、中央官庁の人事課で職員の採用と人事全般を担当している方が書いた本です。多くの公務員受験生が参考にしている本で、私も受験時に読んでいました。
国家公務員や地方公務員の組織がどのように構成されているかという観点から、給与や出世、勤務時間や休暇など、公務員として働く上で事前に知っておきたいことが幅広く書かれています。
後半は筆記や面接といった公務員試験に関する内容が主となっており、人事の視点から求められる公務員像についても言及されています。
主に新卒受験生向けの内容です。
元厚生労働事務次官の村木厚子さんが書いた本です。
この本の参考になるところは、一般的な仕事の内容ではなく、村木さんが官僚時代にどのような考えや想いを持って政策を推し進めてきたのかが、自身の経験から具体的に書かれていることです。
全体として公務員に対してポジティブな見方をしている一方、長時間残業になる理由など、公務員の問題点についても論じられていて、公務員を目指す方の参考になるかと思います。
主に国家公務員向けの内容です。
公務員になりたい! ベテラン公務員が教えるお役所就職ガイド (星海社 e-SHINSHO)
30年以上地方自治体に勤め、定年前に管理職として退職した方が書いた本です。
公務員に必要なスキルや出世術、人間関係のストレスを減らすコツなど、仕事の内容を交えながらも、公務員としての生き方にフォーカスされています。
ブラックな側面についての記載もあり、公務員の組織の実態がよくわかります。
主に地方公務員(市役所)向けの内容です。
参考URL
特に雇用一般動向などの雇用に関する内容を参考にしています。
地方自治体に対する各種調査結果を参考にしています。
国家公務員の人事や給与に関する最新情報を見ています。