公務員から転職したいけど、たいしたスキルもないし、資格取った方がいいかなぁ…
転職にあたって有利なスキルはあるのだろうか…
公務員から民間企業に転職しようと考えた時、活かせる経験もスキルもないことに絶望しますよね。
それで真面目な公務員さんは「勉強は苦じゃないから先に有利になりそうな資格を取っておこう」なんて考えるのではないでしょうか。
結論、資格取るくらいなら、転職活動に注力した方がいいと思います。
本記事では、地方公務員からIT系企業に転職した私が、公務員から転職するための資格の必要性について、解説します。
- 公務員からの転職に必要はない理由
- 資格取得ではなく、早めに転職活動をすべき理由
公務員から転職するために有利な資格はない
私は20代の頃に以下の資格を持って転職活動にあたりました。
- 応用情報処理技術者
- TOEIC855
IT系でもそれなりの経験を経て取るであろう応用情報処理技術者と、それなりのTOEICの点数を持っていましたが、転職活動でこの資格に触れられたことはありません。
ましてや有利に働いたわけでもなく、「実務経験がない」との理由で落とされたことの方が多かったです。
資格を持っていても内定につながらない理由は以下のとおりであると考えられます。
取得できる資格がたかが知れている
公務員として働きながら合格できる資格は限られてきます。
例えば、以下のような資格を取ろうと考えている人は多いでしょう。
- 簿記
- TOEIC
- 情報処理技術者
- フィナンシャルプランナー
これらは言ってしまえば勉強時間そこそこで取れてしまいます(1級を除く)。そのため、転職でライバルとなる人たちも持っている可能性が高く、差別化になりません。
もちろん、弁護士や公認会計士などの士業であれば話は別です。
士業の資格を目指す方々は、一般的な転職活動とは異なり、相当な覚悟があると思いますので、ここで触れる必要もないでしょう。
企業は資格より経験を重視する
企業は資格を持っている人よりも、経験を持っている人を優遇します。
あるポジションで欠員が出た場合、その仕事の穴をすぐに埋めてくれるような人材が欲しいですよね。
資格を持っているだけではその仕事にすぐにキャッチアップできるかは分かりませんが、似たような経験がある人であればすぐにキャッチアップできると判断できます。
新しい事業立ち上げの人員募集であっても、事業の立ち上げに関わったことがある人を採りたいのは当然ですよね。
資格を取るよりも、転職を決めたらすぐに活動すること
活かせる経験もない、スキルもない、資格を取っても有利にならない、じゃあどうしたらいいのか。
やるべきは、一刻も早く転職活動を始めることです。と言うのも、20代での転職ならば、異業種未経験であってもギリギリポテンシャル採用になるからです。
ポテンシャル採用とは、即戦力にはならないが、数年後には戦力になる潜在的な可能性があると判断して採用されることです。そのため、若ければ若いほどその可能性を感じてもらえることでしょう。
一方で、30代になった場合の公務員からの転職は、いきなりハードモードになります。
なぜなら、30代の転職者には職種の経験と、マネジメント(リーダー)経験が求められるからです。
もちろん、年齢を気にしない万年人手不足のような業界もありますので、その場合は上記の限りではありません。
ただし、公務員と比べて給与が低くなったり、福利厚生が充実していなかったりなど、覚悟が必要になるでしょう。
なお、公務員でもアピールできるスキルはあります。
職種未経験でも、目指す求人に求められる能力と合致するスキルがあることが伝えられれば経験者としての採用もありえると思います。
以下の記事をご参考にしてください。
資格は転職先でどのみち取らざるを得ない場合があります。どのような資格が必要かは業界、職種によっても変わるため、転職後に考えればよいのでしょうか。
まとめ
公務員から転職するために有利な資格はないことを解説しました。
その理由は以下2つです。
- 取得できる資格がたかが知れている
- 企業は資格より経験を重視する
そして、資格を取るよりも、転職を決めたらすぐに活動することの重要性を説明しました。
本記事が皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。
コメント