公務員から転職したいけど、どう活動したらいいかわからず、漠然とした不安がある…
辞める時は、いつ、何をしたらいいのかな…?
公務員で転職した人ってコソッと辞めていく人が多い気がします。
ぜんぜんサンプルがなくって転職活動どうやればいいかわからないんですよね。
そこで、本記事では公務員から民間企業へ転職するときの流れを私の実体験からバシッと解説していきます。
転職を迷っている方はぜひ参考にしてください。
転職活動開始から公務員退職までのタイムスケジュール
まずは私の転職までのスケジュールの全体像と、その時の感情を説明します。
結構ゆったりしたスケジュールになっていますが、その理由は、転職活動を本格化するまでの準備にかなりの時間を充てたこと、年休を消化するために退職の意向を早めに示したかったからです。
異動しなかったな、仕事もあんまり変わらなんな、なんかやる気が出ないな、転職しようかな
でもなぁ…もったいないかなぁ…でも辞めたいよなぁ…がぐるぐる
公務員のどこが合わなかったのかな…
次はどんな軸で転職先を考えたらいいんだろうか…
まずはエージェントと相談してみるか…
やぱり公務員の評価は低いな…
書類さえ通れば意外と面接は進むな…
長い戦いが終わったが、次の戦いが待っているな…
せっかくなので年休も使えるだけ使い切りたい
書類を出したり、ハンコを押したり、資料を整理したり…
やはり辞める人が少ないせい庶務担当も手続きを確認しながらだなぁ
みなさん忙しい方すみませんね
海外行こうとしたけどコロナで行けず…
コロナ禍のためなし、残念
心機一転やってやるぜ〜
では、具体的なアクションを解説します。
転職1年前 転職しようか迷い始める
実は私、20代で一度転職活動を行い、内定ももらっていたのですが、その後(それなりに)希望の部署に異動が決まったので、内定を辞退して公務員に留まったのです。
希望の部署に異動して確かに仕事は変わり、面白い部分はありました。
一方で、組織の風土とか、やり方とかそういったものはあまり変わらないんだなぁとも思い、「このまま居続けるのはやはり自分にとって好ましくないことではないか」とも感じていました。
以下記事で書いた公務員に向いてない特徴があると、基本どの部署に行っても仕事の内容以外のところでやる気がなくなっていくのではないかと思いました。
初めて転職活動をしたときはまだ20代でしたが、このときすでに30代に入っており、民間転職が結構ギリギリなんじゃないか、という焦りが出始めました。
30代になってからの転職活動は厳しさが増してくると思っていたので、まずは本気で準備して、自分で納得いく転職先が見つかったら、転職しよう。内定も取れていないうちから転職するしないを悩むのはやめよう、とそのときは意気込んだのを覚えています。
なお、転職までの経緯はプロフィールにも詳細に記載していますので、ぜひ!
転職9ヶ月前 自己分析をし始める
30代の転職、それも公務員から民間で、失敗したらどうしようと不安はかなりありました。
とはいえこのまま公務員にとどまり続けても、おそらく心がやられてしまう。自分の向き不向きだったり、どういったことにやりがいを感じるのか、どのような職場だったら好ましいのか、などなどの自己分析を、学生の時以来の本気さでもう一度やってみようと思いました。
ここで十分考えておけば、結果的に転職を辞めたとしても悔いはないし、転職活動を進めるにしても、自分の軸がしっかり定まるので、ここは妥協しないようにしました。
具体的にやったことは、エニアグラムやMBTIなどの性格診断を行い、やりたいことを探し出す系本や転職ノウハウ本を読みました。
当時は今ほどMBTIが有名ではなかったですが、日本MBTI協会が行なっている公式なセミナーにも高いお金を払っていきました。
参考:https://www.mbti.or.jp/
で、いろいろ自己分析してみると、意外と学生の時にはわかっていなかった自分に気付いたりしました。
学生の時ってどちらかというと少しでも嫌だなと思ったら避けられたんですけど、社会人として働くと避けられることがないことも多いと思います。そういった避けられないエピソードから、自分がどう思ってどう行動したか、という新たな知見が得られた感じですね。
転職6ヶ月前 転職活動を本格的にスタート
さまざまな本から、転職活動はダラダラやってもあまり成果は出ないと言うことがわかっていましたので、3ヶ月くらいがひとまず勝負だなと覚悟を決めました。
迷いがあるとちょっとした隙に「こいつは転職しないんじゃないか」と思われそうなので、決めたら本当に転職するという覚悟で活動を進めていきました。
転職サイトからの応募
転職サイトとは、企業が求人を載せているので、自分で検索して自分で応募して、書類が通ったら自分で企業と調整して進めていくサービスです。
一度転職サイト経由で応募したのですが、書類選考で落ちました。落ちても理由を教えてくれないですし、どう改善したらよいかわからないので、転職サイト経由は難しそうだと思いました。
もちろん転職サイトでも活用できる部分はありました。
以下に転職サイトと転職エージェントの特徴をまとめましたので、興味があれば参考まで。
転職エージェントの活用
そこで転職エージェントを活用して進めることにしました。
と言うのも、前述のとおり転職サイトや企業HPからの直接応募は、アドバイスももらえなければ、不合格だった場合のフィードバックももらえません。
一方で、転職エージェントなら職務経歴書の書き方から、公務員ならどういった質問がされやすく、どう回答したら良いかなども相談できます。
その上、志望度の高い企業に対してはエージェントにプッシュをお願いすることができますし、落ちたとしても、どこが良くなかったか、フィードバックがもらえます。
転職エージェントは求職者が採用されたら、採用した企業から転職フィーをもらうビジネスのため、適当な求人を渡してきて、とりあえず入社させるように動くので信用できないと言う人もいますが、エージェントもたくさんありますので、そこは色々試してみればいいのではないかと思います。
私がいくつもエージェントを試した感じでは、採用できそうな人、すなわちしっかり準備万端な人には強いサポートがもらえるような気がしました。
準備万端な人の方が採用までの期間も短く、内定を取れる可能性が上がるので、当然といえば当然ですね。
そのため、職務経歴書はエージェントと面談する前に全力で作成しておくことをオススメします。
最初のエージェントとは準備せずに面談したせいか、条件の芳しくない、受かりそうな企業を紹介されて受けるよう進められましたね…結局お断りして別のエージェントを使いました。
企業への応募〜面接〜内定
面談で希望の条件を伝えると、条件に合うような求人を紹介してくれます。
また、他のサイトの求人であっても、この案件ありますかと伝えれば、同じような案件を紹介してくれます。
転職サイトにしかないけど、エージェントの力を借りたい場合は、このようなアプローチもできました。
応募先を決める上で注意すべきは、志望度が高いところの求人があった場合、まだ早いと思って応募しないでとっておきたくなりますが、いざ応募の段階になると締め切られていたりすることがあります。
最初は書類選考ですので、肩の力を抜いて気に入ったものはすぐ応募するスタンスでよいと思いました。
(もちろん書類を通過すれば面接になるので、一度に応募するのは数件にした方がいいと思います)
そして、エージェントを使っていると、書類通過時や面接通過時に志望度などを聞かれます。志望度が高い企業に対してはプッシュしてくれるはずなので、遠慮せずに言った方がプラスになります。
また、逆に企業からの評価フィードバックをもらえることもあります。転職エージェントの魅力は企業と求職者双方のプッシュにありますね。
最終面接前に「先方がぜひとも来てほしいと言ってます」ということも教えてもらえました。そのせいか最終面接はリラックスできたので、無事内定も取れましたね。
なんやかんやで内定が出ると、入社日の調整などもしてくれます。
私は年度終わり退職、年度初め入社を最初から希望していたためすんなりいきました。
転職3ヶ月前 内定をゲットし、退職の意向を上司に説明
問題は、退職の意向を上司に説明することですよね。
私の場合は、12月下旬に内定が出て、年明け早々に上司に話をしました。
法的にはだいたい退職日の14日以上前に申し出ることになっているかと思いますが、人員調整だったり、引き継ぎだったり諸々考慮し、早めにお伝えをしました。
当然引き止めをくらうので、もう内定が出ていて承諾したため、意志は固いですと、毅然とした態度で説明をしました。
退職はすんなりいきましたが、残るは有給をどれだけ消化できるかが交渉どころです。
当時は30日くらい余っていたため、最後の丸々1ヶ月は休みを取らせてほしい旨伝えました。
色々と言われた場合は落とし所として2週間と考えていたのですが、公務員の場合は年休を買い取るような制度もないため、結果的にほぼ全ての休みを消化することができました。
まずは最大限の要望をお伝えすることが大事かと。断られても事前に落とし所を用意しておけば、相手の気分もあまり害さないで自分の要望をある程度通せます。
転職2ヶ月前 退職手続き、引き継ぎ
退職手続きは全くわからなかったので、庶務さんに聞きながら進めていきました。
内容は以下のようなごく普通の手続きでした。
- 共済組合の脱退手続き
- 退職金の受取手続き
- 財形貯蓄の解約手続き
また、同じ部署に残るであろう人に引き継ぎも進めていきました。この辺は上司から指示があると思います。
当時はプロジェクト型の仕事を行っていたので、現状の課題とか、今後はこう動いた方がいいかもみたいなのをできるだけ文章化するようにしていました。
また、休みをたくさんもらうので、必要に応じてメールや電話もかまわない旨伝えていました。(ここは自分のスタンスによるところかと思います)
飛ぶ鳥跡を濁さずが基本だと思います。
笑って退職できるよう最大限の配慮をしたいところです。
転職1ヶ月前 年休を消化する
さぁ、残りを遊ぶぞといった矢先にコロナが蔓延し、3週間の海外放浪旅はキャンセルせざるを得なくなりました。(行ったきり戻って来れなくなる可能性が高かった)
色々とグータラしたり、あえてオフィス街を散歩してみたりしたのですが、気分は晴れません。
1ヶ月も働かないでいると、このままでいいのだろうか、無駄に休んでいいのだろうか、といった焦りが積もっていったことを覚えています。
この時、私は(悪い意味で)何てクソ真面目な人間なんだと思いました。
そして、多分長期間働かないのは向いていないと自覚し、それと共にこの先ライフワークを見つけなければつまらない人生になる、とも強く認識するようになりました。
私は旅行に行くんだーって頭で行けなかったので、残念な感じになりましたが、趣味がある人は没頭できるビッグボーナスだと思うので、何しようかなと考えて退職手続きをされることオススメします。
転職0日 転職先へ入社
そうこうしているうちに転職先へ入社しました。
会社に行ったのは最初の数日、あとはずっとリモートです。
良くも悪くも、やることなすこと全てが公務員とは異なり新鮮で、ここから第二の人生のスタートだと意気込むのでした。
公務員から転職してくる人は初のレアキャラだったので、自己紹介の時に伝えるとほぼ間違いなく覚えてもらえます。
最初のうちに公務員ネタで顔を売っておくと仕事がやりやすくなるかもしれません。
まとめ
私のせきららな体験談とともに転職の流れを解説しました。
転職するしないに関わらず、転職したいと思ったらまずは「自己分析」、「情報収集」くらいは始めていいと思います。
動いてみないことには状況は変わりませんので、とりあえず一歩踏み出すことをオススメします!
↓の記事では、転職活動の進め方を詳細にまとめましたので、ご参考にしていただけるとうれしいです!
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