【レビュー】「これからの生き方。」仕事の価値観に悩む人へ

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【レビュー】「これからの生き方。」仕事の価値観に悩む人へ
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本記事は、北野唯我氏の「これからの生き方。」のレビューになります。

今の仕事や職場が向いてないのかなぁと悩んでいた時に、めちゃくちゃ参考になったので、そういった悩みを持っている方にオススメの1冊です。

これからの生き方。 自分はここままでいいのか?問い直すときに読む [ 北野 唯我 ]

価格:1,760円
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感想(3件)

目次

「これからの生き方。」の概要

本書は3部構成となっており、漫画パートと文章だけのパートに分かれます。

第1章 漫画編(物語編)

個性豊かなキャラクターが、異なる価値観の衝突や葛藤、そして互いの価値観を理解することで成長していく話。

第2章:ワーク編(自己分析編)

労働価値の理解とキャリア戦略について、漫画編のキャラクターを例に挙げながら、自己分析する方法が書かれている。

第3章:独白編(生き方編)

筆者の体験談をもとに、これからの生き方に関する指針が書かれている。

レビューを見てみると、漫画編はいらないなどと書かれているものもありますが、個人的には漫画編があるおかげで、ワーク編をリアルに考えることができました。

「これからの生き方。」ワーク編(自己分析編)の内容

ワーク編のメインは「価値観分析」と「キャリア戦略」の2つです。

漫画編のキャラクターを具体例として、自分はどのキャラに近いか、あるいはどのキャラが自分と似ていないか、などを考えながら自己分析ができるので、ただ自分を見つめる自己分析よりもイメージがしやすく捗りました。

価値観分析

diversity

価値観分析では、アメリカの心理学者が提唱した「14の労働価値」をもとに、著者がアレンジした表がついています。

本書では、漫画編のキャラごとにどんな価値観を大事にしているかが書かれています。

参考までに私の表をつけます。◎がとても大事にしていることで、○→△→×の順で大事度が下がっていきます。

本書の中で、「自分と他人は違うものだ」とただ思っても、人と人は相容れないまま平行線を辿る、だから、「仕事への価値観」という言葉の解像度を上げることが重要だと書かれています。

そして、そのためには次の二つを行うことが重要だと言います。

  1. 自分の価値観を要素に分けて理解し、忘れないように何度も何度も確認する
  2. その上で、相手の価値観とは何が同じで、何が違うのかを確認する

なんとなく今までの人生で思っていたことが明文化されたのでスッキリしましたね。

確かに、職場になんか嫌だなぁって思う人がいた時、あまり関わらないように避けちゃったりもしてたんですけど、どこが違ってどこが同じなのかを理解することが、自分がモヤらないためにも重要でしょう。

上記表の例では、価値観の合わない同僚Aと上司Bを入れてみました。

例えば上司Bから「俺の時代はもっとモーレツに働いて結果出して稼いでいたぞ!」なんて言われたら、うざってなるわけですけど、「あぁそういう価値観の人で、自分とはここが合ってないんだ」というところまで理解できたら、モヤらないですよね。

そして、著者はこの表に関してももう1点重要なことを言っています。それは、価値観を「分散して満たすこと」、「一つの場所で全てを無理に求めようとしないこと」です。

一つの職場でそれを満たすことができたらどんなに良いことかと思いますが、現実的には自分の価値観も変わりますし、会社が変わることもあります。

全部を会社に依存すると、前提が崩れた時に脆いですが、他で満たせるものがあれば、精神は安定します。

趣味や副業なら、お金度外視すれば、本業で足りないほとんどの価値観を補うことができます。ということで、私の場合価値観に本業と副業・趣味を入れてみました。

キャリア戦略

キャリア戦略では、強みと弱みを「知恵」「情愛」「意志」の3つの観点から、5段階で評価し、どの観点が最も高いかによって、キャリアの伸ばし方が、「意志型」「スキル型」「チーム型」「バランス型」の4タイプに分かれると説いています。

各タイプの特徴や、キャリアでぶち当たる壁、その乗り越え方などが書かれていて、とても参考になります。

このワークをやってみて、自分はバランス型でしたが、「バランス型キャリアを歩む人は、自分の軸』が相対的に弱いことが魅力でもあり、課題」と書かれており、納得できました。

というのも、私には強烈にこれがやりたい、続けたい、というものが今までの人生になく、どちらかといえば、成果が出しやすいものにフォーカスしていたからです。

そんなバランス型が30代に身につけるべきことについても書かれており、今後意識しようと思いました。

他のタイプについても、同僚や部下への接し方などで参考にできそうでした。

「これからの生き方。」独白編(生き方編)の内容

独白編は著書が本書に込めた想いが書かれています。印象に残った点をピックアップします。

感性とは、違いに気づく力。

ビジネスや芸能、家庭が学校、どんな世界でも一目置かれる存在の人は、独自の感性を成果に変えることに長けた人です。

感性は一目置かれるための力強い、あなただけの武器なのです。

主観的に体験したことを、客観的に分析する、この繰り返しです。この繰り返しこそが、感性を磨くものだ、と私は思っています。

感性を磨くこと。そのメリットは〜中略〜「自分の人生に熱中するもの」を見つける確率を高めること

なるほど、他者との違いに気づくことでより深く自己を知り、それがやりたいことを見つける可能性をアップさせると。そして、そのやりたいことが、これからの生き方には必要なんだと。

確かに、昭和の画一的な価値観がなくなってきて、今の時代はそれぞれが自分の価値観を持って、多様性のある社会を生きてますよね。

そんな時代に、自分の価値観の軸がないと、他人に振り回されて、自分の心地いい人生が生きれなくなるかもしれませんね。

巻末付録

この本は漫画編のキャラが実在した場合を想定して、漫画の5年後の世界で各キャラの対談インタビューが載っています。

これが同人誌っぽくて地味に面白く、またワーク編をやった後なのでさらに自分の感性に気づく助けとなります。

まとめ

正直、20代のうちに読みたい本でしたが、30代からでも遅くはありません。

30代は家庭を持ったり、部下を持ったり、転職したりと他者との関係や自分の人生を見つめ直す時期でもあります。

20代30代で現状に違和感がある人はぜひ本書を読んでこれからの生き方を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

これからの生き方。 自分はここままでいいのか?問い直すときに読む [ 北野 唯我 ]

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感想(3件)

https://100nen.blog/reassess-sense-of-values/
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この記事を書いた人

・地方公務員時代にIT系の資格を取得し、30代で民間企業(ITコンサル)に転職
・20代、30代で共に転職活動を経験し、内定獲得
・IPAプロジェクトマネージャ、G検定、IoTシステム技術検定上級などIT系資格ホルダー

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