公務員を辞めるのはもったいない?辞めて良かったこと3選

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悩める人

公務員を辞めたいけど周りからは「もったいない!!」って言われる

悩める人

公務員を辞めるのもったいないかもって思って踏み出せない

こういった悩みは公務員なら一度は持つのではないでしょうか。

結論から言えば、公務員を辞めることは特段もったいないとは思いません

本記事では、公務員を辞めることがもったいないと思われている理由ともったいなくない理由、公務員から転職した私の実体験から、転職して良かったこと3選をお伝えします。

本記事を読めば、公務員を辞めるのもありかもと思えるようになります。

目次

公務員を辞めることがもったいないと思う理由3つ

公務員を辞めることに対して、もったいないと思う理由は以下が挙げられます。

  • 年功序列で給料が上がっていく安定性を失うから
  • 退職金という人生のビッグボーナスがもらえなくなるから
  • 公務員という社会的評価バツグンの肩書きがなくなるから

これらの理由が本当にもったいないと思うに値するかどうかを、公表されている資料および私の独断と偏見で考察したいと思います。

年功序列で給料が上がっていく安定性を失うから

公務員の給料は「俸給表」や「給料表」で法律または条例によって定められています。号俸は勤続年数に応じて上がっていき、懲戒処分で降格になるなどがない限りは下がることはありません。

しかし、この先人口減少や少子高齢化などによる働き手の減少、税収減により、財政破綻が起きないとは言えません。2007年に財政破綻した夕張市では、一般職員も給与3割減となっています。

参考:現代新書 夕張市破綻から10年「衝撃のその後」若者は去り、税金は上がり…

財政基盤が脆弱な自治体では、今後も給与は安定して上がるとは言えないでしょう。加えて、将来的には公務員であっても年功序列という雇用形態も変わっていくのではないかと思うのです。

2019年に経団連の会長やトヨタの社長が、終身雇用の維持は困難であるといっている表明し、国内大手企業が相次いて、メンバーシップ型の雇用からジョブ型雇用に移行しています。

東京都ではデジタル人材の確保ということで、ICT職が多く募集されていますが、どれも民間企業出身のエキスパートを狙い撃ちしたジョブディスクリプションになっており、待遇も破格の1000万程度となっています。

参考:東京都 GovTech東京 採用情報

これは公務員も一部ジョブ型雇用が始まっているということではないでしょうか。今後はchatGPTなどの生成AIがますます発展していくことも予想されますし、専門性を持たない職員に給与で勾配をつけることはあり得そうです。

退職金という人生のビッグボーナスがもらえなくなるから

公務員といえば、年功序列の安定収益に加え、定年退職後の退職金というビッグボーナスがイメージにあります。

確かに、公務員の退職金は中小企業と比べ高く、国家公務員も地方公務員も定年退職した場合は2000万超がもらえるようです。

参考:内閣官房 退職手当の支給状況

参考:総務省 地方公務員給与実態調査

しかしながら、過去を振り返れば、退職金を削減されていることはあるようで、退職金の推移を見ても、10年前から比べたら、下がっているようです。

そして、2000万超の退職金は定年まで勤め上げた場合です。途中で自己都合退職をした場合は、大きく減る可能性があります。

また、年功序列のところでも挙げましたが、財政破綻等が起これば、退職金はたちまちカットされるでしょう。

つまり、定年まで勤め上げるという不自由さと、財政破綻したらパーになるリスクを受け入れれば、公務員を辞めればもったいないと考えられるかもしれませんが、その選択自体がすでにもったいない気がしませんか

くぼち

何十年後も先のことはわからないですからね。わからないことを当てにして今を我慢するよりは、退職金を当てにせずともイキイキと暮らしていける方がいいなと思うようになりました。

公務員の社会的評価バツグンの肩書きがなくなるから

公務員といえば、モテる職業ランキングやなりたい職業ランキングで常に上位ランカーです。

また、親や年配の方の受けも悪くありません。しかしながら、そういった体裁は必要なのでしょうか。

これは個人の価値観によるところかと思いますがが、どんな職業についているかという肩書よりも、何をしているかのほうがはるかに重要だと私は思っています

また、肩書による評価はプラスだけではありません。公務員というだけで税金泥棒などと呼ばれたり、市民からの監視も鋭くなることもあるでしょう。

このように考えると、肩書きで評価されることに意味はないことがわかります。

そして、単なる肩書きだけでなく、クレジットカードやローンの審査が通りやすいと反論する方もいます。

確かに、金融機関における公務員の信頼は絶大なものかもしれません。しかしながら、それは年功序列と終身型雇用によるものが大きいと思います。それらが変われば、信用もその限りではなくなるでしょう。

また、世の中的に見れば民間企業勤めでクレジットカードやローンの審査が通っている人はごまんといるのですから、公務員を辞めたからといって、それが一生失われるわけではありません。

以上のように考えると、公務員を辞めることが特段もったいないとは思えません。

公務員から民間転職して良かったこと3選

では、公務員を辞めて良いことはあるのでしょうか。

私の経験則から、良かったこと3選をお伝えします。

  1. 自分の頑張り次第で収入を増やせる
  2. 自分の選ぶキャリアを積み上げることができる
  3. 世の中に対する視野が広くなる

以下でそれぞれ解説していきます。

自分の頑張り次第で収入を増やせる

公務員は年功序列とお伝えしてきましたが、逆に言えば、収入の伸び代に限りがあります。毎年の昇級が同僚より多少高かったとしても、月額数千円〜1万円程度と昇給幅が大きくはありません。

そして、公務員は副業が難しく、兼業できる職業もありますが、追加収入を増やすのは容易ではないかと思います。

一方で、民間企業であれば、成果主義の会社に行けばいくらでも収入を増やすことができるかと思います。収入はそこそこでも早く帰って趣味を嗜みたい、という方も、そこから副業することが可能です。

私の現職では、通常の評価でボーナスが月給の年4ヶ月ですが成績上位者は約8ヶ月と倍になります。私がいた自治体では上位評価を取ったとしても、通常から10%程度の加算にしかなりませんでした。

頑張りが給与にきちんと反映されるのは、私にとってとても良かったことのひとつになります。

自分の選ぶキャリアを積み上げることができる

一般行政職であれば、2〜3年程度で部署を異動し、全く畑違いの分野に従事することも多々あるかと思います。この分野を続けたい、と思っても人事は待ってくれないのが公務員です。

民間企業であれば、任意の業種、職種で自分の能力を伸ばすことができます。

例えば、IT系であれば、プログラマーからシステムエンジニア、コンサルタント、データサイエンティストなど、ITに特化して、自分の専門性を育てることができます。

また、職種が営業であれば、扱う商材は違えど、自分で会得した営業手法は他の業界、他の会社でも応用できるでしょう。

このように、民間企業であれば、自分の志向と専門性を考慮しながら、キャリアを積み重ねることができます

私の話をしますと、私は公務員時代に数年間IT系の部署にいましたが、その後全く別分野に異動となったこと、また、IT分野であっても、発注者側の視点でしか見れなかったことから、IT系にシフトしようと考え、ITコンサルタントとして転職しました。

自分の専門性はなんなのか、ということで公務員時代は悩んでいたこともありましたが、今、そのような悩みを持つことは無くなりました。

くぼち

公務員であることのリスクは、公務員のキャリアは他の民間企業では活かしづらいというところでしょうね。

世の中に対する視野が広くなる

公務員といってもさまざまな業務、色々な方がいるかと思いますが、私の感覚では公務員の方々の方が世の中への興味の幅が狭かったように感じました。

ここからは私のかなり主観的な考えになります。

世の中はお金を媒介にして、さまざまな経済活動が行われています。商品ひとつが企画されて、製造されて、消費者に届くまで、多くの工程があり、利益を追求する民間企業であれば、そういった活動について知らなければ、商品を売って利益を上げることはできないかと思います。

しかし、公務員は利益を追求する団体ではないがゆえに、あまりお金の感覚にシビアさがありません

民間企業では、自分のいる業界のニュースくらいは知っておかないと、商談がうまくいかないこともあるでしょう。一方で公務員は知らなくてもなんとかなるところが多いのでは無いかと思います。

つまりは、身を置いている環境の差が、視野の違いを生むのではないかと思います。

視野が広い方が良いかどうかは、価値観の違いもあるかとは思いますが、私個人としては視野が広くなって、動きやすく、挑戦しやすくなったので良かったです。

まとめ

以上、公務員を辞めてももったいなくない理由、辞めて良かったことをお伝えしました。

ここまで書いておいてなんですが、結局もったいないだろうかと悶々として行動を起こさないことが一番もったいないことかと思います。

やらない後悔をするくらいなら、まずは一歩踏み出してみたらいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

・地方公務員時代にIT系の資格を取得し、30代で民間企業(ITコンサル)に転職
・20代、30代で共に転職活動を経験し、内定獲得
・IPAプロジェクトマネージャ、G検定、IoTシステム技術検定上級などIT系資格ホルダー

コメント

コメント一覧 (1件)

  • メリットデメリットが
    凄くわかりやすくて
    私も気持ちよく
    飛び立てそうです!

    ありがとございます❣️

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